えこぴーのエコのたね・・・3R推進月間と食品ロス削減月間
こんにちは えこぴーです。
朝晩涼しくなり、ようやく秋の気配を感じる季節になりましたね。
さて、毎年10月は「3R推進月間」及び「食品ロス削減月間」です。3R運動はだいぶ前からあるようですが、いつ頃から始まったのでしょうか。
1 3R推進月間とは
平成17年度の環境白書(環境省)のコラムには、3Rの起源として 「3R(廃棄物の発生抑制(Reduce)、再使用(Reuse)、再生利用(Recycle))は、1980年代中頃に米国が使用したのが始まりのようです」とあります。※1 環境省では、平成14年度から10月を「3R推進月間」として、循環型社会の構築に向けた様々な情報発信や取組の促進に関する行事を実施しています。※2
2 日本のごみのリサイクル率はどれくらい?
令和4年度の1日1人あたりのごみ排出量は880g(うち家庭系ごみ496g)で、年々減少しています。
全国のごみの80.1%は焼却され、19.6%はリサイクルされています。焼却で出た灰は埋め立てますが、直接埋め立てたごみを合わせた量は1日1人あたり74gとなるそうです。 ※3、3-1
埋め立てる場所も限られますので、できる限りごみを減らす必要があります。近頃では、ラベルレスや簡易包装、簡単に分解できる製品など、できるだけごみを出さないような仕様の商品も販売されていますので、お買い物の際はしっかり見比べて、ご家庭で手間をかけずに3Rに協力できるような商品を選ぶこともごみ削減に有効です。
ところで、令和4年度年の茨城県のごみの排出量は1日1人あたり948g(うち家庭系ごみ689g)で、リサイクル率は20%でした。※4 全国平均が880gですので、68g(Lサイズ鶏卵1個分位)多く出している状況です。
3 食品ロス削減月間とは
「食品ロス削減月間」については、令和元年10月1日に施行された「食品ロスの削減の推進に関する法律」(略称 食品ロス削減推進法)により10月を「食品ロス削減月間」と定められました。
令和4年度食品ロス量推計値(消費者庁)では、
令和 4年度の食品ロス量は 472 万トン(前年度 523 万トン)で、
内訳は
事業系食品ロス量は 236 万トン(同 279 万トン 43万トン減)
家庭系食品ロス量は 236 万トン(同 244 万トン 8万トン減) と何れも減少しました。
食品ロス量は、2030年度までに2000年度比で半減させるという削減目標がありますが、今回、事業系食品ロス量については目標値273万トンを下回り、削減目標を達成したそうです。※5、5-1
事業者の食品ロス削減対策が進んだ結果、食品ロス量のうち家庭系食品ロス量が占める割合は前年の46.7%から50%に増えました。発生量全体では、2030年度半減目標489万トンを達成していますが、家庭系食品ロス削減目標の216万トンを達成したら、さらに食品ロス量を削減できますね!
令和4年度の家庭系食品ロス量236万トンの内訳は
・直接廃棄43%(102万トン) ・食べ残し43%(100万トン) ・過剰除去14%(33万トン)※6 (直接廃棄/未開封の食品が食べずに捨てられている、過剰除去/野菜の皮を厚くむき過ぎるなど、食べられる部分が捨てられている )
ご家庭の食品ロス削減のポイントは、食材を「買い過ぎない」、「作り過ぎない」、「食べきる」こと。ご家族やご自身の「適量」を知ることが大事ですね。
家庭ごみの内訳で容積の半分を占めるプラスチックごみや、重量の4分の1を占める食べ残し、調理くずをできるだけ減らすといった日々の取組みが、結果的にはより良い環境や社会づくりに結び付くかもしれません。※7
<出典・参考ウェブサイト>
○3R推進月間等
・3Rの起源(平成17年度環境白書 環境省ウェブサイト) ※1
・一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和4年度)について(環境省ウェブサイト)※3
・一般廃棄物処理事業実態調査の結果(令和4年度)について[PDF] ※3-1
・市町村別ごみ排出状況(令和4年度実績)(茨城県県民生活環境部資源循環推進課ウェブサイト)※4
・容器包装廃棄物の使用・排出実態調査の概要(令和5年度 環境省ウェブサイト) ※6
・国立環境研究所 資源循環領域オンラインマガジン 循環・廃棄物の豆知識
・日本の廃棄物処理の歴史と現状(環境省 大臣官房廃棄物・リサイクル対策部企画課循環型社会推進室2014年2月)循環型社会の形成推進
○食品ロス削減
・我が国の食品ロスの発生量の推移(環境省ウェブサイト) ※5
・令和4年度の事業系食品ロス量が削減目標を達成!(農林水産省報道発表資料) ※5-1
・いばらきフードロス削減プロジェクト(茨城県県民生活環境部環境政策課ウェブサイト)
〇当ウェブサイト関連ページ
不要になった服もごみとして捨てないで、できるだけリユース・リサイクルしてくださいね!
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