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えこぴーのエコのたね・・・選択が大事?

こんにちは えこぴーです

今年もよろしくお願いいたします

 

年末年始、関東地方は晴天に恵まれ、気温も低く冬らしい天候でしたね。

昨年は秋になっても暑さが続き、以前に比べて冬もだいぶ暖かくなっているような気がしますが実際のところはどうでしょうか。

気象庁のウェブサイト「過去の気象データ検索」で、水戸市について、100年前(1924年、大正14年)と昨年(2024年)の平均気温を検索したところ

<年ごとの平均気温/水戸市>

1924年 日平均/12.8℃、ちなみに年間の最高気温/34.9℃、最低気温/-8.3℃

2024年 日平均/16.2℃、ちなみに年間の最高気温/37.7℃、最低気温/-4.5℃

との記録がありました。※1

水戸市では、100年前より平均気温が3.4℃上昇していました。

同ウェブサイトによると、「2024年の日本の平均気温の基準値(1991~2020年の30年平均値)からの偏差は+1.48℃で、1898年の統計開始以降、2023年を上回り最も高い値となりました。日本の年平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しており、長期的には100年あたり1.40℃の割合で上昇しています。特に1990年代以降、高温となる年が頻出しています。」との記事がありました。(偏差:平均的な状態からの気温のずれ)※2

また、「2024年の世界の平均気温(陸域における地表付近の気温と海面水温の平均)の基準値(1991〜2020年の30年平均値)からの偏差は+0.62℃(速報値)で、1891年の統計開始以降、2023年を上回り最も高い値となりました。世界の年平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しており、長期的には100年あたり0.77℃の割合で上昇しています。特に1990年代半ば以降、高温となる年が多くなっています。」との記載があります。※3

温暖化は確かに進行しているようです。

IPCC第6次評価報告では、「人間活動が主に温室効果ガスの排出を通して地球温暖化を引き起こしてきたことには疑う余地がなく、1850〜1900年を基準とした世界平均気温は2011~2020年に1.1℃の温暖化に達した」と、温暖化は人為的なものだと明言しています。※4

ところで、日本のCO2排出量は増加しているのでしょうか。

2022年度の温室効果ガス排出・吸収量(概要)(環境省)によると、「前年度からのCO2排出量の変化を部⾨別に⾒ると、産業部⾨は5.3%減少(▲約1,970万トン)、運輸部⾨は3.9%増加(+約720万トン)、業務その他部⾨は4.2%減少(▲約790万トン)、家庭部⾨は1.4%減少(▲約220万トン)し、コロナ禍からの経済回復により輸送量が増加し、運輸部⾨の排出が増加した⼀⽅、産業部⾨、業務その他部⾨、家庭部⾨等については節電や省エネ努⼒等の効果により、各部⾨の排出量は減少したと考えられる」※5とあり、家庭部門においても減少できたことは幸いです。

では、運輸部門の内訳はどのようなものでしょうか。

国土交通省のウェブサイトによると、「2022年度における日本の二酸化炭素排出量(10億3,700万トン)のうち、運輸部門からの排出量(1億9,180万トン)は18.5%を占めています。自動車全体では運輸部門の85.8%(日本全体の15.9%)、うち、旅客自動車が運輸部門の47.8%(日本全体の8.8%)、貨物自動車が運輸部門の38.0%(日本全体の7.0%)を排出しています。」※6とあります。

運輸部門からの排出量の半分近くを占めるのは自家用車等旅客自動車の利用に伴うものです。

これを削減するためには、

・近場は自転車や徒歩で移動する

・自動車を運転する際は、エコドライブに努める ※7

・自動車を購入する際は、電気自動車等環境に配慮したエコカーを選択する などができそうです。

また、宅配便は1回で受取り、再配達をしないようにすることも二酸化炭素排出削減に結び付きます。

 

私たちは日々の暮らしの中で、移動手段だけでなく様々な場面で何かしら選択していますが、選択の仕方によっては将来的な地球環境にも影響を及ぼすかもしれません。できるだけエコ優先で行動したいものですね。

 

〇出典ウェブサイト

気象庁 過去の気象データ検索/水戸市 ※1

気象庁 日本の年平均気温  ※2

世界の年平均気温偏差の経年変化(1891〜2024年:速報値)※3

AR6統合報告書政策決定者向け要約(環境省) ※4

2022年度の温室効果ガス排出・吸収量(概要) (環境省・国⽴環境研究所) ※5

運輸部門における二酸化炭素排出量(国土交通省) ※6

えこぴーのエコのたね・・・11月はエコドライブ推進月間です(当ウェブサイト) ※7

〇参考ウェブサイト

2024年(令和6年)の天候のまとめ(速報)(気象庁 R6.12.25報道発表)

気候変動と人間活動(気候変動適応情報プラットフォーム)

IPCC 第6次評価報告書 統合報告書 Summary for Policy Makers(政策決定者向け要約)解説資料(国立環境研究所 )

 

今年は1年を通して、安定した穏やかな天候が続くと良いですね

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